# 高エネルギー物理したい(`FTFP_BERT`) ```cpp #include "FTFP_BERT.hh" int main() { auto* physics = new FTFP_BERT{}; rm->SetUserInitialization(physics); } ``` `FTFP_BERT`は、LHC実験などの高エネルギー物理学分野で利用されている物理モジュールです。 この物理モジュールは、 標準的な電磁相互作用(`G4EmStandardPhysics`)、 ハドロン相互作用(FTFPモデルとBERTモデル)、 粒子の崩壊(`G4DecayPhysics`) で構成されています。 ## その他の標準的な物理モデル 高エネルギー物理の相互作用モデルには、いくつか種類があります。 どのモデルを採用しているか、モデル名である程度判別できるようになっています。 | モデル名 | 電磁相互作用 | 低エネルギーハドロン | 高エネルギーハドロン | 中性子輸送 | | --- | --- | --- | --- | --- | | FTFP_BERT | 標準 | Bertiniモデル | Fritiofモデル | - | | FTFP_BERT_HP | 標準 | Bertiniモデル | Fritiofモデル | 高精度 | | FTFP_BERT_LV | Livermoreモデル | Bertiniモデル | Fritiofモデル | - | | QGSP_BERT | 標準 | Bertiniモデル | QGSモデル | - | モデル名に使われている用語の補足です。 - `FTFP` : Fritiof(高エネルギー) + Precompound(前平衡モデル) - `BERT` : Bertini Cascade(低エネルギーの核内カスケード) - `HP` : High Precision(熱中性子などの高精度輸送モデル) - `LV` : Livermore(低エネルギーの電磁相互作用に対応したモデル) - `QGS` : Quark-Gluon String Model(超高エネルギー領域に対応したモデル) Geant4 v10.0以前は`QGSP_BERT`、以降は`FTFP_BERT`が Geant4の標準的なモデルとして採用されています。 まずは、`FTFP_BERT`を採用しておけばよいはずです。