コードブロックしたい（minted）

% プリアンブル
\usepackage{xcolor}

\usepackage{minted}
\setminted{
    style=default,
    fontfamily=tt,
    fontseries=upright,
    frame=leftline,
    linenos=true,
    bgcolor=black!10,
}

% 本文
\begin{minted}[オプション]{言語名}
コード
\end{minted}

\begin{minted}[showspaces]{python}
if __name__ == "__main__":
    print("Hello Python")
\end{minted}

mintedパッケージで、コードブロックをきれいに表示できます。 このパッケージはPythonの（latexmintedを介して）pygmentsを利用したパッケージです。 利用可能な言語や表示スタイルなどはpygmentsのドキュメントも確認するとよいです。

注釈

minted v3になってpygmentsを直接インストールする必要がなくなりました。 また、文書をビルドする際の-shell-escapeも不要になりました。 minted v2からの変更点の詳細はドキュメントを確認してください（$ texdoc minted）

スタイルを変更したい（\usemintedstyle）

% プリアンブル
\usemintedstyle{default}
% もしくは
\setminted{style=default}

\usemintedstyleで、シンタックス・ハイライトのテーマを変更できます。 そのほかの設定と一緒に\setmintedする場合はstyleキーで変更できます。

% プリアンブル
\usemintedstyle{material}
\usemintedstyle{dracula}
\usemintedstyle{github-dark}

ページ設定したい（\setminted）

% プリアンブル
\setminted{
    style=default,
    fontfamily=tt,        % (font-family): [tt | courier | helvetica]
    fontseries=upright,   % (series-name): [auto]
    frame=leftline,       % [none | leftline | topline | bottomline | lines | single]
    linenos=true,         % (boolean): [false | true]
}

\setmintedでページ全体のmintedの設定を変更できます。 コードブロック内の欧文コメントが斜体で表示されるのが嫌なので、 fontseries=uprightで立体（upright）に変更しています。

背景色したい（bgcolor）

\usepackage{xcolor}
\setminted{
    bgcolor=black!10,
}

bgcolorでコードブロックの背景色を変更できます。 デフォルトは地の色なので、背景色を追加すると見やすくなります。 色はxcolorパッケージにある色名を使えばOKです。

注釈

表示スタイル（style）をmaterialやdraculaに変更しても、背景色は無地のままでした。 bgcolorで別途設定が必要です。

半角スペースを表示したい（showspaces）

\begin{minted}[showspaces]{python}
if __name__ == "__main__":
    print("Hello Python")
\end{minted}

showspacesオプションで、コード内の半角スペースを空白記号で表示できます。 PythonやMakefileなど、空白（やインデント）が意味をもつ言語で、曖昧さを避けたい場合に有効です。 ただし、すべてのコードブロックで空白が表示されると、かえってみにくくなります。 個別の環境オプションでポイント起用するとよいと思います。