とりあえず使いたい

$ git clone https://github.com/executablebooks/mystjs-quickstart.git
$ cd mystjs-quickstart
$ myst init
$ myst start
$

MyST公式のチュートリアルに沿って、クイックスタートしてみます。 GitHubにチュートリアル用のディレクトリがあるので、それをクローンして作業しています。

クローンしたディレクトリでmyst initするとmyst.ymlが作成され、MySTプロジェクトとして使えるようになります。 myst startするとローカルサーバーが起動します。 ブラウザでhttp://localhost:3000を開き、ライブビューしながら修正を確認できます。

Working with MyST Documentsのセクションでは、PDFやLaTeXなどの文書を作成するために便利なMarkdown拡張の使い方(文書のメタ情報、ブロック要素の指定、引用と参照、画像の挿入、相互参照)を把握できます。

メタ情報したい

文書のメタ情報はYAML形式のフロントマターで設定します。 タイトルやサブタイトル、著者(名前、所属、メールアドレス、ORCIDなど)、公開ライセンス情報、キーワード、文書の出力形式などを設定できます。

ブロック要素したい

概要などはpartブロックとしてマークアップすることで、出力した文書で適切に表示できます。 ブロックにできる要素名はテンプレートの詳細で確認できます。

引用したい

他の論文を引用する場合にはDOIを指定します。 こうすると、論文情報が自動で挿入され、さらにページ末尾に文献リストが自動で生成されます。

画像を挿入したい

画像を挿入するにはfigureディレクティブを使います。 標準的なMarkdown形式の画像挿入と比べて、キャプションやラベルなどより柔軟な設定ができます。

相互参照したい

相互参照は、標準的なMarkdownのリンク形式で記述できます。 相互参照先の内容は、ブラウザ上でホバーコンテンツとして表示でされます。 また、数式や画像、表などいろいろな要素に対して相互参照できます。

詳しい様子はPhD thesis written in MySTのデモを眺めてみるのがよさそうです。