文献リストしたい(.bib

@種類{引用キー,
  フィールド = {値},
}

文献リストは、BibLaTeX形式(.bib)のテキスト情報として管理します。 フィールドは、文献の種類によって変わりますが、 文字列は{}もしくは""で囲む必要があります。 また、LaTeXで解釈される特殊文字(%$_&など)はエスケープが必要です。

@inproceedings{takahashi_rapporteur_2024,
  author = {Takahashi, Shota},
  booktitle = {Proceedings of 38th International Cosmic Ray Conference — {PoS}({ICRC2023})},
  date = {2024-07-29},
  doi = {10.22323/1.444.0038},
  eventtitle = {38th International Cosmic Ray Conference},
  langid = {english},
  location = {Nagoya, Japan},
  pages = {038},
  publisher = {Sissa Medialab},
  title = {The rapporteur report on the diversity session at the ICRC2023},
  url = {https://pos.sissa.it/444/038},
  urldate = {2025-01-26},
}

このサンプルはZoteroという文献管理ツールから出力したものです。 BibLaTeXファイルは手動でも作成できますが、 文献管理ツールを使うのがよいと思います。

文献の形式

同じ.bibファイルにもBibTeX形式BibLaTeX形式の2種類があります。

BibTeX形式は1985年に開発され、長い間使われてきた形式です。 古いプロジェクトや既存のスタイルを利用する場合には、 こちらの形式がよいです。

BibLaTeX形式は新しい形式です。 biblatexパッケージとbiberコマンドで文献リストを生成します。 BibTeX形式に比べてより多くのフィールドがサポートされています。 また、フィールドの追加・変更も可能で、カスタム拡張性が高くなっています。

BibLaTeX形式は、BibTeX形式と互換性があるので、 新しいプロジェクトではBibLaTeX形式を採用するとよいと思います。

注釈

BibLaTeXは、BibTeX形式に最適化された古いスタイルファイルとの互換性はありません。

文献の種類

文献の種類

説明

article

学術雑誌に掲載された論文

book

書籍

booklet

小冊子

inbook

書籍の一部

proceedings

プロシーディングス(の全体)

inproceedings

プロシーディングスの一部

manual

操作マニュアル

masterthesis

修士論文

phdthesis

博士論文

misc

分類が難しい論文

unpublished

未発表の論文

利用可能な文献の種類の一部をリストしました。 自分で考えると迷うこともあるので、 公開されている文献に関しては、文献管理ツール自動分類してもらうと楽ちんです。

文献のフィールド

フィールド名

説明

address

出版社や機関の所在地

annote

注釈

author

著者名

booktitle

書籍や会議録のタイトル

chapter

書籍の特定の章番号

edition

書籍の版数

editor

編集者名

howpublished

公開方法

institution

発行機関名

journal

学術雑誌の名前

key

文献の参照用キー

month

発行月

number

号数

note

文献に関するメモ

organization

主催/後援の団体名

pages

ページ番号または範囲

publisher

出版社名

school

学位論文を発行した大学名

series

雑誌や書籍のシリーズ名

title

文献のタイトル

type

文献の種類

volume

巻号

year

発行年

abstract

文献の概要

doi

DOI識別子

isbn

書籍のISBN番号

issn

雑誌のISSN番号

url

文献のURL

eprint

プレプリントの識別子

language

文献の言語

学術雑誌したい(article

@article{引用キー,
  // 必須
  author = {著者名},
  title = {タイトル},
  journal = {ジャーナル名},
  year = {発行年},
  // オプション
  volume = {巻号},
  number = {号数},
  pages = {ページ範囲},
  doi = {DOI番号},
}

プロシーディングスしたい(inproceedings

@inproceedings{引用キー,
  author = {著者名},
  title = {タイトル},
  booktitle = {会議名},
  year = {発行年},
  pages = {ページ範囲},
  publisher = {出版社},
}

書籍したい(book

@book{引用キー,
  author = {著者名},
  title = {書籍タイトル},
  publisher = {出版社},
  year = {発行年},
  month = {発行月},
  edition = {版数},
  volume = {巻号},
  series = {シリーズ名},
  address = {出版社の所在地},
  doi = {DOI識別子}
}