フォントをもっと変更したい

ここでは、LaTeX美文書作成入門(第8版)の第12章(欧文フォント)と第13章(和文フォント)を読んで、自分なりに理解した要素を整理しています。 膨大なフォントサンプル集(欧文基本14書体、欧文基本35書体、TeX Gyreフォント集などなど)も紹介されているので、この2つの章は何度も参照するとよさそうです。

LaTeXのフォント設定はとても難しいなと改めて感じました。 このページを読むのではなく、奥村本をきちんと読むべきだと思います。

(u)pLaTeXの場合、フォント一式を変更するのはめんどくさいです。 TeX Live 2020以降は和文デフォルトが原ノ味フォントになっているため、わざわざ変更する必要はありません。

欧文フォントは セリフ体(rm) / サンセリフ体(ss) / タイプライタ体(tt) の3種類、 和文フォントは 明朝体(mc) / ゴシック体(gt) / 丸ゴシック体(mg) の3種類があります。

セリフ体(Serif): 書籍、論文、長文の本文に適した欧文書体。 文字の端に「セリフ」(飾り)がついているのが特徴です。 縦横線の太さが異なり、可読性が高い書体です。 例:Times New RomanGaramondGeorgia

サンセリフ体(Sans-serif): 見出し、短い文章、プレゼン資料、ウェブサイトなどに適した欧文書体。 セリフがなく、縦横線の太さが均一でモダンな印象を与える書体です。 例: ArialHelveticaVerdana

タイプライター体(Monospace): プログラミング、技術文書、コードの表示やターミナル出力に適した欧文書体。 すべての文字が等幅(モノスペース)でデザインされているため、プログラミング時に可読性の高い書体です。 例: Courier NewConsolasSource Code Pro

明朝体(Mincho): 書籍、新聞、教科書に適した和文書体です。 縦横線の太さが異なり、文字の端に「ウロコ」と呼ばれる飾りがついているのが特徴です。 セリフ体と似ていますが、厳密には異なる書体です。 例: IPA明朝ヒラギノ明朝

ゴシック体(Gothic): 見出し、ポスター、ウェブサイトなどに適した和文書体です。 文字の太さが均一で、ウロコがありません。 サンセリフ体に似ています。 例: IPAゴシック、`ヒラギノゴシック

丸ゴシック体(Maru Gothic): 子供向け教材、ポップなデザインに適した和文書体です。 ゴシック体の文字の角を丸くしたデザインです。 親しみやすく柔らかい印象を与える書体です。 例: 游丸ゴシック筑紫丸ゴシック